◆夫が自分の家庭を大切にする環境設定 |
■ 亀居孝子さんのご相談 夫、孝雄さんは高給取りのサラリーマンで次男。妻、孝子さんは俗言うノマド(IT機器を駆使して様々な場所で仕事をする新しい形の自営業)です。
ご主人の実家から1時間のところでアパート暮らしです。
義父は亡くなり義母はお兄さんと妹さん2人と持ち家で暮らしている。お兄さんは、孝雄さんよりはお給料が低く、独身で自由な人です。妹さん2人は正社員です。
義母は何かあると、次男である孝雄さんに買い物や雑用を頼みます。孝雄さんは嬉々としてそれに応じるのです。 更に、息子の孝雄さんに他の子供たちに内緒で経済的援助もしてもらっています。なのに義母はお兄さんが一番好きで大事にしています。
ご相談内容】 孝子さんの実家の貸家が空きました。するとご両親が「お家賃は相場の半額でよいので住まないか?」と声をかけてくれました。 もちろん孝子さんのご両親は、一緒に住むことや、老後の面倒を見てもらう気持ちはサラサラありません。
男気が強く、婿に入るようなことは嫌いなご主人は「家賃が安いといっても入る気はない。更にご自分の実家の近くに住み、母親の面倒を息子として見るべき」と考えていると孝子さんは推測しています。
孝子さんのご希望】 孝子さんは経済的に得だから、実家の貸家で暮したい。 ワガママな夫の義母を好きではないので、夫の実家と距離を取りたい。
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特に次男坊がしっかり者の場合にこのような話はよくあります。
夫の義母と孝子さんが暮らすのは無理だと私は考えました。離れた方が婚家とうまくいきます。
さらにタイプ分けでいうと、ご主人はリーダーとピーターパンの中間ぐらいの性格タイプでした。孝子さんはコツコツ型の職人タイプでまじめです。
リーダーやピーターパンには、「だめ」とか命令することはNGです。夫から提案するようにすることがベターです。
孝雄さんはお兄様のほうがお母さんに愛されていると知っていますが、お母さんに愛されたくて、愛されたくてしょうがない、寂しがり屋さん。
そして、今まで振られっぱなしの男の子。これからもズート振られ続けるでしょう。
孝雄さんがいずれ見切りをつけるときが来ます。このことは孝雄さんの課題です。孝子さんの課題ではありませんので触れないこと。
このような関係は次男、次女など中間層のお子さんと母親の関係で多いです。
そしてお母さんは、ものすごく女子力の高い女性です。わが子の性格、能力を知り誰に何を甘えれば、思いが叶うか知っているのです。
甘えたり、結論を先延ばしできるのは、女子力が高いからできるのです。
私の意見を聴いた孝子さんは目が丸くなり、「お義母様は女子力が高いそんな視点で見たことありませんでした。確かに女性力が高いですね」
はるみ:孝子さんはどちらかというと女子力が低いタイプでしょ? ですからお義母様のことを批判しながら、下に見ていたのでは?
孝子さん:確かに……
はるみ:お義母様のように孝雄さんに甘えられたらいいですね。どのように甘えたらよいかはお義母さんを観察して見習いましょう。
どこかで孝子さんは、お義母様に嫉妬していたのでは?
孝子さん:はい、そうですね。
はるみ:嫉妬するということは、お義母様のように孝雄さんに甘え、孝雄さんが孝子さんのために動くことを望んでいたということなのです。だったら甘えればいいのです。
孝子さんが孝雄さんに「お母さんは女子力高い。すごい! 私、見習おう!」いうだけで、孝雄さんの視点が変わりますよ。
お義母様を的確に褒めるんです。
すると徐々に孝雄さんのお母様に対する評価が変わります。
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さらに、孝子さんは仕事でも人に甘えられなく案件を抱えることも多いとか、ですから女子力をつけ仕事を他の人に回すことをご提案しました。
もちろん、他者へのお願いトークも伝授しました。孝子さんがお義母様のすごいところを見つけ褒めることが、相手を活かす1つのトレーニングとなることでしょう。
さらに、これで自然にお義母様との境界線ができます。(ご自分とお義母様は全く異なる人格という認識が境界線を作る)
また、境界線ができると他の人へのイライラが減り、他者の良いところを認めることができるようになります。それによって人との繋がりも増えると推測します。これは会社員でも同じです。
なぜなら甘えるということは、その人の強みを見つけ、その人に活躍する場を提供することであり、その人を認め褒め「ありがとう」という言葉を贈ることなのです。
「お母さん、女子力が高い、すごい!」孝子さんのこの言葉で孝雄さんは母親への評価の視点が変わり、母親からの卒業する入り口に一歩近づきました。
でも、一番の課題である「孝子さんの実家の貸家で暮す」この望みは叶っていません。
このことは次回です。
夫婦円満も離婚回避も夫婦再生も夫婦の溝への橋渡しの方も、夫とあなたが親から卒業することでよい環境が整います。
離婚したくない。夫婦仲を良くしたい。もっと夫に愛されたい! と願う人はまずはあなた自身が親から卒業しましょう。意外と親の影響を人は受けているのです。
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