中村はるみの夫婦円満新聞コラム3 |
「夫婦円満2人暮らし」第10回2013年3月29日
夫婦間コンサルタント 中村はるみ
脱・良妻賢母
妻は夫に我慢しない、尽くさない
今日は私の本音トークです。世の中には「良妻賢母」という言葉があります。その言葉を聞くと、いつも夫を立てて笑顔で我慢している妻のイメージがあり、「たまには男性が歩み寄ってよ」と言いたくなります。
現実には「良妻賢母」の方が上手くいきます。それは、正しいとか誤っているとかではなく、男性の本能に「愛する人を守り、幸せにできるリーダーでありたい」という思いがあるからです。
でも、いつも歩み寄るのが妻では、ストレスがたまりますよね。
そこで今回のテーマは「我慢しない。尽くさないほど愛は上手くいく」です。
「人は対等のはず」と考える夫の脳は、一方的に尽くしてくれる妻に矛盾を感じます。すると夫は、「妻の価値が自分より劣っているから、妻が一方的に尽くしてくれるのだ」と理由付けしてしまいます。
この考えを逆手に取りましょう。こんなわがままな、自分勝手な妻と一緒にいる訳は、私の妻に価値があるのだろうと、夫に思ってもらうためには、「我慢しない。尽くさない」妻になることをお勧めします。
夫のリタイア後は、夫に笑顔で「今日は、フラダンスだからお昼は勝手に作って! 冷蔵庫に野菜もお肉もラーメンもあるから」と、妻は今までの習慣を変えないで夫に気兼ねしないで外出しましょう。そこには「私の夫は新しい環境でも、自分の道を自分で決められる」という夫に対する信頼があります。
妻は夫の教育係でも、母親でもありません。「我慢しない。尽くさない」で夫婦の第2章を過ごすと、夫の意外な可能性と新たな夫婦関係を発見できるかもしれません。夫婦円満にお過ごしください。
「夫婦円満2人暮らし」第11回2013年4月5日
夫婦間コンサルタント 中村はるみ
癒やし
温もり伝え、争いの収束を後押し
松下幸之助氏の「商売心得帖」(PHP文庫)に「今営んでいる自分の店ははたしてどれぐらいお得意先のお役にたっているか」との一節があります。これは「お客様の目線で考えよう。お客様が欲しいものを望む形で提供しよう」ということです。
全ての人間関係にも、このことが通じるとすると、リタイヤ後の夫が社会や周囲の人々、妻が望むことに合わせることが第2の人生の充実につながると言えます。
今の社会が求めているものは「励まし」よりも「癒やし」だと思います。
ただ黙ってそばで涙を流し「あなたのそばにいることはできる」と手に手を重ねる母親的感情、癒やしを求めている人が多いと感じます。
「励まし」とは「がんばれ、私と一緒に手を携えて新しい未来に向かって歩いて行こう」と、父親的な言葉で表されます。独りぼっちだという疎外感や悲しみ、苦痛は、励ましでは消し去ることができません。
人は心を癒やされてから立ち上がる。そのときもまだ励ましは早く、ただ見守ってほしいのです。私がこのコラムを書けるまで成長できたのは、ただ黙ってそばにいてくれる夫の温もりがあったからです。
男性と話すと知識、理論よりも感情や心情を低く見ていると感じます。人は感情で動きます。夫婦げんかを含め全ての争いの元は感情のもつれです。
もし、相手にあなたの温もりを伝えられたら、その方の感情は収まり、争いを収束させることを後押しするはずです。感情が収まれば「商売心得帖」のような行動にも、他の行動にも移せます。
その相手が妻だったら、妻は幸せをかみしめるはずです。夫婦円満に人生の第2章をお過ごしください。
「夫婦円満2人暮らし」第12回☆2013年4月12日
夫婦間コンサルタント 中村はるみ
男のメンツ
妻は夫の顔立て上手に付き合う
霊長類研究の第一人者、京都大学の山極寿一教授は、動物社会では相手の顔を見つめることは敵対行動や威嚇につながるが、サルとは違いゴリラなどの類人猿は例外的だとしています。立場の強いゴリラ同士がけんかしている時、弱い立場の者が仲裁に入って両者の目を見つめると、強者は弱者の思いを読み取り、「仕方がない」と弱者の思いを優先した自発的な和解をするそうです。
強い者が仲裁すると強制的な終結となり、両者には不満が残りますが、弱者が仲裁すると両者のメンツが守られ仲直りになります。山極教授は、「ゴリラ社会は強者ではなく、弱者が主導権を握る」と述べています。言い換えれば、強者にとってメンツは弱点なのですね。
山極教授の本を読むと、私にはゴリラの強者が男性に見え、笑いが出ました。「メンツ争いほどばからしいことはない」と思う女性は私だけでしょうか? 男性社会を見ていると、男性は「メンツほど大切なものはない」と考えていると感じます。この男のメンツを傷付けずに、顔を立てることが男性と上手に付き合う秘訣です。
そう考えると、ゴリラの強者と弱者が夫と妻に見えてきました。
夫が私に苦情を言うときは、私が夫の思い通りにならないときです。私は「そんなこと私の自由でいいでしょう」と思いますが、口には出しません。それを言うと男のメンツを刺激するからです。
サルと違い、人とゴリラは同じヒト科です。私たち人間にもゴリラのように強者に思いやりがあるはず。奥様、あなたの思いが夫に伝わると信じ、夫の顔を立て、夫婦円満にお過ごしください。きっと夫はあなたの思いを優先してくれるはずです。
「夫婦円満2人暮らし」第13回2013年4月19日
夫婦間コンサルタント 中村はるみ
子どもからの相談
過保護にせず、距離置いて見守る
スーパーでは卵を冷蔵保存でなく常温で保存します。その理由は冷蔵すると、客が常温で持ち帰るとき、卵に水滴が発生し、その水滴は卵の気孔をふさぎ、雑菌を繁殖させるからです。
私の専門は、夫婦円満、離婚回避です。夫から「一時別居しないか」と言われ、相談に来る妻に対する私のアドバイスは、「実家に帰すな。しゅうとめに泣きつき『お母様には勝てません。だから夫に〝一人暮らしをしなさい〟と言って頂けますか? お願いします』と言え」です。
仲が良くない夫婦や離婚した親は無意識に寂しさを埋めるために、わが子を身近に置きたくなります。その結果、息子や娘の結婚を壊した事例も多々ありました。だから、子どもから「帰りたい」と相談された時は、「帰ってこい」ではなく、「お前の人生だ、自分で決めろ」「夫婦のことは二人で考えなさい」と、子どもを一人の大人と見て、距離を置いて見守ってほしいと思います。
今の夫婦は共稼ぎが多く、夫に家事分担があり、妻は意見を言いますので夫は楽ではありません。もし別居期間のとき、実家のお母様に上げ膳、据膳と大事にされたら、「元の自由がいい」と離婚になる夫婦が多いのです。
私たち夫婦が楽しく人生の第2章を歩んでいたら、子どもたちに「あなたの人生でしょう。自炊ぐらいしなさい」と言えるのではないでしょうか。その態度が若い夫婦を一人前にします。
スーパーで卵を常温にしているのは、過保護に冷蔵すると、常温に出したとき、水滴が発生し痛むからです。子どもたちを過保護にせずに見守るためにも、「責任のない自由」という水滴を付けさせないためにも、夫婦円満にお過ごしください。
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