私の電話相談は95%女性の方です。男性は90%面談を望みます。
相談の形態にも男女性差が出ていますネ。
妻が「自分は内助の功をしている良妻!」と思ってしている言動を、夫に(悪妻)と感じさせていると私は考えております。
頑張っている妻なのに、夫から悪妻と思われたら身も蓋もありませんネ。
「世界三大悪妻」として有名なのが、
1. ギリシャの哲学者ソクラテスの妻、クサンティッペ 2. ロシアの小説家レフ・トルストイの妻、ソフィア・トルストイ 3. 天才音楽家モーツァルトの妻、コンスタンツェ・モーツァルト |
この3人の中で、内助の功について対照的なソクラテスの妻とモーツァルトの妻を事例に、内助の功と良妻との関係を、男女性差で説明いたします。
あなたは幸せになることを意識しながら読み進めてくださいね。
夫としてのソクラテス |
では、ソクラテスという人物に迫ってみましょう。
ソクラテスは今で言うと《良いところのボンボンが学生結婚をし、哲学に熱中し就職をけり、ネットなどで哲学持論を展開。稼がないので親からの財産を食いつぶし貧乏生活に陥った。
でも生活態度を変えようとしない子供が3人いる父親》といっていいでしょう。
当時のソクラテスの様子を表す記述があります。
「ソクラテスは奴隷ですら主人にこんな扱いをされたら逃げ出すような暮らしをしている。
ソクラテスの食べ物と飲み物はこの上なくお粗末であり、衣服は粗末だけでなく、夏も冬も同じ物を着、靴を履かず下着もなしで過ごしている」とあります。
かなり、彼はみすぼらしい身なりをしていたようです。
徹底した省エネ型生活の実践者であるソクラテスは、妻子がみすぼらしい身なりをするしかない状態でも意にも介さなかったようです。
彼は古代ギリシャのアテネの賢者たちに議論を吹っ掛け、賢者たちの無知を指摘することをライスワークにしていました。それは地位の高い賢者たちの顔を弁論技術でつぶすことをし続けたと言えます。
自分の無能さを明らかにされた賢者たちはソクラテスに敵対しました。
当時は、男性市民でしたら参政権がありました。
「俺は政治家になる」「我が息子を政治家にしたい」と裕福な市民たちが望みました。
でも、誰でも政治家に成れるわけではありません。
相手を説得する弁論技術などが必要となります。それを有料で教えるのがソフィストたちです。今でいうコンサルタントですね。
ソクラテスは凄腕のコンサルタントとして稼げたはずです。
でも、彼は討論を通して弁論技術を教えても、報酬を取らなかったのです。
若者たちは彼に惹き寄せられ、ソクラテスの名声を高めました。
ソクラテスの両親は共働きでソクラテス一家はかなり裕福な家で、有力な市民だったらしいです。 その裕福な家を一気に傾かせたソクラテスを支えたのが妻のクサンティッペです。
妻の立場からは家庭の極貧生活も省みず、一銭にもならないことしている経済能力0の夫と言えますね。
悪妻と言われるソクラテスの妻は、内助の功の鏡! でも女性が陥ってはならない本能の罠にハマった女性 |
クサンティッペは家が貧しくなっていく境遇の中「わが子だけには人並みの教育と生活を」と頑張っていたと私は推測します。
火の車の家計のやりくりし家庭を守り続けた妻、クサンティッペにとって、ソクラテスが街で多くの若者と哲学論議三昧し、さらに金銭に無頓着な夫の態度は、とてもムカついたことでしょうネ。
ソクラテスのような夫を持つと、どんな女性でも嫌みどころか、子どもや、弟子・友人の前で、夫のことを口きたなく罵り、ガミガミ文句を言うでしょう。
それが夫のメンツを潰してしまうことと解っていても……。
◆ソクラテスの妻への評価
ソクラテスの長男が「ママのひどい性格に我慢できない」と言ったときに、ソクラテスは「お母さんは、お前が病気になれば早く直るようにとあらんかぎりの世話をし、何一つ不自由させまいとつとめ…、もしこんな母親が我慢できないとしたら、お前は善いことが我慢できないのだ」と注意したそうです。
◆ソクラテスの最後
ソクラテスは、保守的人々の反感を買い、危険思想家として死刑を宣告されました。 逃亡できるチャンスもあったのですが逃亡しませんでした。(当時は、死刑を宣告されても公然と、いくつかの生き延びる方法があり、多くの人がその方法を生きるために選択していました)。
死刑の前夜、妻のクサンティッペと末っ子の赤ん坊とともに過ごし、翌朝ソクラテスは、夫の潔さに耐えられずに取り乱し「逃げよう」と泣いている妻と赤ん坊を家に帰しました。
死刑の日、ソクラテスは友人たちと最後の対話を交わした後、自ら毒人参の杯を一気に飲んで、妻と三人の息子を残し潔く死んでいったのです。 死刑の当日妻は家にいたそうです。妻としては悲しすぎる結末です。 |
ソクラテスは妻の内助の功を評価していたと言えます。
そしてわがままな自分のために妻が苦労しているのを知っていて感謝していたのです。
クサンティッペは内助の功を大いに発揮していたのです。
でもね。ソクラテスは次のようにも言っています。
「とにかく結婚したまえ。良妻を持てば幸福になれるし、悪妻を持てば哲学者になれる」。 「セミは幸せだ。なぜなら物を言わない妻がいるから」。 |
夫ソクラテスは妻を悪妻だとも思っていたのです。
このことから解るソクラテスにとっての悪妻とは、夫のことを口きたなく罵り、ガミガミ文句を言う妻のことのようです。
さらに、男友達もクサンティッペのことを「傍目から見ても、あのような女性とは結婚したくないと思うような妻」だといっていました。
どうやら男性にとっての悪妻とは
「ガミガミと夫を人前で罵り男のメンツを壊し、夫が家でくつろげなくさせる女性」のようです。
◆ このことから判る男性が望むことは2つです。
1. 家庭運営などの内助の功をしてほしいということ。 2. 夫である男性のすることを認めてほしい。(嫌み・文句を言わないで笑顔で)
クサンティッペは内助の功については満点と言っていいのではないでしょうか? でも、2番の夫である男性のすることを認めることについて0点でした。 |
“現実社会の役に立たないソクラテスの思索に費やす時間、さらに生活費に繋がらないその行動”を認められないのは、家庭を守る堅実な主婦の常識として当然です。
これが世の常識がつくる、夫に愛されない罠です。
さらに、生き延びられたのに自分の主張のために、赤子を筆頭に3人の子供と妻を残し死んだ夫の行為を悲しみ認められないのは、子どもを育てる本能を持つ女性には当然のことです。
これが母性本能がつくる、夫に愛されない罠です。
ソクラテスの妻は悪妻でしたが、 内助の功で夫を支えていた、頑張り屋さんの健気な妻だったと言えます。 |
では、どうしたらクサンティッペは良妻になり幸せになれたのでしょうか?
続きは次回です。
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